【5分で読める小説】真っ白な空間/ゆるつむり

ここはどこだ…?
すごく明るい。いや眩しすぎる。
少しずつ目を開けるとそこには
真っ白な空間が広がっている。
?『一体ここは何なんだ?…そして俺は
何をしようとしていたんだ?』
記憶を無くした男は周りを見渡しながら
ここに至るまでの経緯を思い出そうと
している。
記憶を無くした男『とりあえず歩いてみるか…』
男はとりあえず前に進んでいく。
しばらくすると前方に何かが見えてきた。
『なんだあれは…?』
近づいてみると、どうやら木の扉のようだ。
どこにでもありそうな素朴な扉である。
大人1人は入る事が出来そうな扉だ。
男は突然、
『…うっ!頭の中に記憶が!
この扉、何だか見た気がする…』
記憶を少しだけ取り戻したようだ…
男は周囲を見渡し、何も無いことを確認すると
おそるおそる扉をあけていく。
『なんだ!?』
なんと、男は扉の中から吸い込まれていく!
・・・パタン!
男は吸い込まれ、扉が閉まる音がした。
真っ白な空間は再び静けさを取り戻した。
木の扉は少し大きくなったようだ…。
~『はぁっ!』
男は目を覚ました。カーテンを開けると
太陽の光が差し込んでくる。眩しい。
『なんだ、夢か…』
男は洗面所に行き、顔を洗った。
『また仕事頑張らないとな。』
ふと洗った顔を見てみると鏡越しに木の扉がある。
『ん?こんなに扉大きかったっけ?』
男はそのまま扉に向かいドアノブを握った。
『なんだ!?』
なんと、男は扉の中から吸い込まれていく!
・・・パタン!
男は吸い込まれ、扉が閉まる音がした。
洗面所だったはずの部屋は真っ白な空間に
戻っていた。そして再び静けさを取り戻した。
木の扉はまた少し大きくなったようだ…。